TOMIX キハ183系(92345,92346,92959)のグレードアップ 第1回

キハ66・67と並び、私が最も好きなディーゼルカーが、このキハ183系です。

画像

キハ183-0番代国鉄色が最高!!です。
この時代の北海道には無縁だったのに、なぜか惹かれるものがあります。
今の高性能の車両たちよりも、ロマンを感じます。

画像

183系の使用列車の中で、タンチョウを描いた『おおぞら』と流氷を描いた『オホーツク』がお気に入りです。
どちらも、旅情をかきたててやまない愛称と図柄ですよね。
絵入りのヘッドマークを考えついた人は、今思えばすごいアイデアマンだったと思います。
最近のLED表示は、ほんとに「アジケナージ」です。

ちなみに、2枚目のキハ183は側面のルーバーにスミ入れをしてあります。

昨年、本命ともいえる国鉄色のセットが発売になり、キハ183-100の登場時塗装↓まで製品化されるなど、トミーテックも気合いが入っています。

画像

残念ながら、模型は床下機器部分と台車枠が旧製品のままですが、とくに見劣りするようなことはありません。
車体や屋根は最近のHG仕様の特急形電車と同等のレベルで設計されており、完成度が高く、塗装もきれいにまとまっており、HG仕様に準ずる製品といえるでしょう。

それにしても、これほどいじり甲斐のある製品は珍しいですね。
HG仕様を超える、SG仕様(本人の名前から勝手に作った仕様)とするため、すでにあちこちいじっていますが、まだまだ山のように加工が残っているので、何度かに分けてグレードアップの記事を制作していきます。

今回は、

☆ キハ183-100運転台側にTNカプラーJC62を取り付け
☆ 側面へのスミ入れ、色差し

についてまとめました。

さて、キハ183-100は、登場(というか改造)直後は編成の中間に連結されていた例があります。
いつも編成の端に連結するだけではつまらないので、中間組み込みを再現してみたくなった次第です。

画像

↑説明書に従って、先頭部にTNカプラー0371を取り付けるとこんな感じになります。
グレーで成型されたエアホース・ジャンパ栓受パーツは取り外さなければなりません。
何となく間の抜けた感じになります。

画像

↑今回加工したものです。
JC62をあちこち削りまくって取り付けました。
スカート、ジャンパ栓受をすべて残した上、エアホースはJC62のものを用いて、連結走行が可能な仕様としました。

どう見ても、後者のほうがリアル!!でしょう。

画像

左が加工後、右が製品の状態です。
加工後のほうがはるかにリアルに見えると思います。
つまり、連結可能になった上に、見栄えもアップ、まさに「一挙両得」です!!

さて、JC62は、気動車のグレードアップの、まさに、定番中の定番商品です。
何がいいかって、妻面のジャンパ栓受やエアホースが見事に再現されていることで、
これにより、車端部が劇的にリアルになるのです。

さて、それでは加工の詳細です。
作業時間は1箇所で3時間ほど、細かい作業の連続でたいへんです。

画像

まず、JC62のベースを上記のように切り取ります。左が加工後、右が加工前です。
ジャンパ栓受パーツが連結器のストッパーになるので、手前の長穴を切ってしまっても問題ありません。

画像

JC62の胴受を上記のように加工します。左が加工後、右が加工前です。
左右端のエアホースの内側に、スカート中央寄りの支え(以下、中2本と呼ぶ)が入ってきます。
中2本と干渉する部分をあちこち削ります。

画像

胴受を下から見たものです。
ジャンパ栓受はすべて切り取り、エアホース内側に切り欠きを入れます。
ここにスカート中2本がはまる仕掛けです。

画像

ジャンパ栓受パーツです。左が加工後、右が加工前です。
ダミーカプラー周り、エアホースをすべて切り取ります。

画像

加工したジャンパ栓受パーツを下から見ます。
そのままではカプラーの動きに支障をきたすので、中2本を三角柱になるように加工します。
削りすぎると、中2本がパーツから取れてしまうので、削る部分は必要最小限になるようにします。

胴受、ジャンパ栓受パーツは、
少し削る→組み立ててカプラーの動きをチェックする
を何度も何度も繰り返します。

これ以上削るとちょっとやばいかな、というところまであちこち削りましたが、まだ動きが滑らかにならないので、

画像

カプラーも一部削りました。左が加工後、右が加工前です。
赤丸がついている部分です。
この部分は、そのままでは首振り時に中2本と接触します。
このわずかな違いで動きの滑らかさが変わるのです。

この作業は、どこが接触しているのかを一つひとつ調べて、少しずつ削っていく、この上なく?地道なものです。

画像

胴受とジャンパ栓受パーツを組み立てた状態です。

画像

こんな感じです。

画像

画像

カプラーの首振り状態です。
これだけ動けば、実用上問題ありません。
細かい作業の甲斐があって、非常にスムーズに首を振ります。

画像

中間に連結するとこんな感じになります。
R282ではまったく問題ありません。
ちなみに、左側のキハ183-0もTNカプラーを取りつけてあります。

画像

側面にはスミ入れ、色差しを行っています。左が加工後、右が製品のままの状態です。

画像ではややわかりにくいのですが、戸当たりゴムにもグレーを入れてあります。
この部分は一段凹んでシャープに成形されているため、はみ出した塗料は簡単に落とせますし、線の太さも一定に仕上げることができます。

側引戸レールは「ガンダムマーカー」の「ガンダムメッキシルバー」を使っています。
このペンは塗料の粘度が低く、普通に塗ると、すぐに余計な部分に塗料が流れてしまいます。
これを防ぐため、横になって仰向けに作業をします。
ペン先が上を向くようにするためです。

この画像の車両はやや手抜きをしてペン先が上を向かない状態で作業したため、仕上がりがイマイチになってしまいましたが、肉眼で見る分には特に問題ありません。

万が一はみ出した場合は、無水エタノールを浸した爪楊枝でこすってやるときれいに取れます。

ルーバー部分は、ほとんど粘りのないサラサラに薄めた水性塗料を流し込んで、そのまま乾燥させました。
これまでの方法ではまったくうまくいかなかったので、今回新しい方法でスミ入れしました。
ここまで面積が大きいと、筆塗りではムラが目立ってしょうがないのです。
塗装時にははみ出しても構いません。ガラスクルーと綿棒できれいに落とせます。

側引戸横の手すりは、カッターナイフの背の部分で赤色を削りました。
手すりをクリーム1色にすれば、手すり周りの立体感がアップするとたくらんでいたのですが、甘かった。

そこで、この、手すり周りにもスミ入れを行うことにしました。

でも、これまでの、床下機器用のものでは、「陰の部分をグレーに塗った」としか見えません。
スミ入れの基本は、「周りよりも暗い色になること」であって、「グレーになる」ことではありません。

そこで、「スミ入れしたことがわからない『スミ入れ』」を目標に、色合い、濃度を変え、テストを繰り返しました。
スミ入れ用にこれまで作ってきたグレーに、大量の艶消しクリアーを混ぜます。
非常に薄いスモークという感じになるまでクリアーを追加していきます。

ほとんど無色に近い艶消しグレーになったあたりで、ようやくいい雰囲気になりました。

画像

赤ひげの左下に、グレーの「シミ」があるのがおわかりいただけるでしょうか?
これが手すりスミ入れ用に今回作ったグレーです。
下の色が透けて見えることが重要です。

この色の差が、陰の部分をうまく表現してくれるのです。
まあ、まだ改良の余地はありますが、これくらいであれば問題ないと思います。

☆ おまけ ☆

TNカプラーの取り付け、ここまでめんどくさい作業はやりたくないが、でもある程度リアルにしたい!
ということであれば、スカートの中2本はあきらめて、ジャンパ栓のみ残す方法もあります。

画像

ジャンパ栓受パーツを左右に分割してしまい、ジャンパ栓受部分のみ使います。
JC62の胴受けは、ジャンパ栓受のモールドのみ削ります。

画像

さほど悪くありません。
これならカプラーの動きを邪魔するものもなく、上記のような細かい加工や調整は不要です。

実は最初はこの方法で加工したのです。
それほど悪くもないし、まあいいかなと思ったのですが、やっぱりスカートの中2本がなくて寂しいため、あらためてさきほどの加工をした次第です。

今回の加工は、かなり細かい作業です。
説明書にない(つまり勝手な)TNカプラー取り付けは、これまでもいろいろやってきましたが、今回の作業がいちばん手間がかかりました。

参考にしていただいても結構ですが、「勝手な取り付け」経験のない方にはおすすめできません。
次回は、中間部分のTNカプラー取り付けについてまとめる予定です。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス

この記事へのコメント

巨電
2009年05月07日 23:29
おっしゃるとおり、カプラー回りって、実は実感を大きく左右する箇所ですよね。その割りに、カプラーの機能上の問題もあり、Nゲージではある意味一番リアルに作りつらい箇所だとも思います(実車とはカプラーの首フリ角が桁違いに大きいし。しかもたいていはカプラーがでかいし。笑)。一見目立たないが大事な箇所であることを見極める愛情と、そこに手間をかける根気がなんともすばらしいです。

この記事へのトラックバック